1169号 TOTYO2020

本日はアガリスク配信公演『TOTYO2020』本番でございました。朝から10分モノと20分モノの場当たりして、ゲネして、本番やってバラして。濃密な1日でしたね。なんせ無観客の配信公演。スタッフさんは音響照明にカメラさんたちといつもより大勢いらっしゃいますが、配信してるし声出して笑ってくれるわけではない。コント公演で直接笑いを受け取れないのはやっぱり寂しいけど、配信を見てくれた方が楽しんで笑ってくれていたら嬉しいですね。なんせ1回きりの本番なので初日にして千秋楽。芝居的にはミスも多々あったと思うし、言ったら「初日っぽい」感じだったと思う。それがちょっと悔しくもありますな。でも楽しかった。やっぱり舞台が好きなのだ。

さて、1週間ほどアーカイブが残ってて今からでもチケット購入してご覧いただくこともできますし、見ていただきたいと思ってますが各演目のネタバレな話も書きたいな、と。
今回のTOTYO2020はかげきは延期にともなうクラウドファンディングでご支援いただいたリターンの面もありまして、3本のネタはそれぞれ支援者の方が原案というか、ご提案いただいたモノなのですね。
10分モノ『連敗脱出!?』は野球チームのベンチで代打に誰を送るかでモメる話。僕は監督をやらせていただきました。ネタ的にはどんどんわけのわからないコーチが出てくる出オチ天丼な感じですね。監督の僕はコーチたちがそれぞれ勝手に代打候補をあげてくるのに振り回されてオタオタしつつツッコんでく感じかしら。楽しかったね
20分モノ『泉物語』は童話「金の斧、銀の斧」をいじってく話。アガリスクのコントとしては詭弁三兄弟の『賽の河原』の系譜ですね。大オチも賽の河原と同じような流れになっております。僕は道具屋タックさんをやらせていただきました。タックという名前がネタに繋がってるのがいい。偽女神になったりもして楽しかった。
30分モノ『官邸で踊ろう』は安倍首相のうちで踊ろうコラボ動画を作成する秘書官のバックステージものを撮影してアートにエールをにあげようとしてたら安倍首相が辞任を発表しちゃってタイミングを逃してどうしよう…となる劇団の話。この劇団が『時をかける稽古場』に出てくる第六十三小隊なわけですね。ファンサービス的な設定ですな。イメージとしては時かけ初演版。僕は出てない時のだね。なので僕はほとんど出ない。劇中劇的なトコにモブとして出るだけ。画角的には後ろ姿しか出てない。配信公演ならではの演出効果を狙った位置ですな。そもそもこれが稽古場だった時点でモブが出てるのおかしいんだけどね。自分ではただグルグル歩いてるだけなんだけど、映像的にはうまく見えてたのかな?
そしてオープニングから幕間、エンディングまでを通して展開される『誰かが聞いてる』。都庁爆破を企てるテロリストが警察無線を盗聴しようとしたら変な会話が聞こえてきた〜って流れで各コントを繋いで、最後は警察にバレて迫ってくる中で裏切り者探しをする話。視聴者さんはわかったかと思いますが、オープニングや幕間は事前に収録した映像になっております。舞台転換やら衣装替えやらの時間を作るためですね。エンディングは生配信でした。僕はテロリストの1人をやらせていただきました。唯一まともなことを言ってるイトウさんが皆と話が噛み合わず混乱していくわけですが、いや面白かったなぁ。

とにかく企画立ち上げから本番まで時間もあまりなく、稽古もほぼ1週間くらいでバタバタと駆け抜けた公演でしたね。それでも舞台で芝居が出来て嬉しかったし楽しかった。カーテンコールで発表されましたが次は夏の『かげきはたちのいるところ』舞台版ということになるのかな?よろしくお願いします〜

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